服装も準備万端。スニーカーの紐はきつく結んだし、動きやすいカーゴパンツにTシャツ。

タオルも持参した。


でも最前列は埋まっていて、前から三列目辺りで見る事になった。

それでもすごかった。

留衣が深緑色の髪を振り乱し、挑発的な演奏でファンを誘う。

零士がそれを助長させる。


ジャンプジャンプジャンプ!!


盛り上がりという波を全力サーフィン。全てを忘れ、記憶を消し去って、何度もジャンプしながら体をしならせた。


ライブハウスという箱が揺れていた。

きっと明日は筋肉痛。

人生初の腰痛も発症するかもしれない。

だけど、今が楽しければそれでよかった。