その日は、あっという間にすぎて
もう。放課後。私とみどりは、教室で話していた。
今日、拓海は教室には来なかった。
拓海と仲のいい人に聞くと、保健室にいるらしい。
私は、淳と仲直りしたことをみどりに話した。
「そっか。ちゃんと別れて、仲直りもして…。うまくいったね」
「うん…」
でも、私の頭の中には拓海がいる。
それに、みどりもわかっていて…。
「拓海どうするかなぁ…」
「私、拓海と話す。」
そう、私は決断した。
いつまでも、ここで話し合っても仕方がない。
進まないと。拓海の気持ちはわからない。
「大丈夫なの?」
「うん、大丈夫。」
「…あ、拓海。」
噂をすれば、
拓海が、眠そうな顔で廊下を歩いている。
保健室でずっと寝てたんだろうな。



