マンションに着き車に乗る。

「2日続けてお願いします!
今日はお酒は飲みません!寝ません!」

じゃあ帰り運転してくれる?
なんて言って笑っていた。
なんで免許持ってるの知ってるんだろう。そう思ったけど深くは考えなかった。

「どこに行きたい?」

「任せる!」と即答の返事に笑う。

その時、優くんの携帯が鳴った。

見てすぐ閉じたから、
好きな人から?なんて思ってた。

「俺がよく行ってるとこでもいい?」


嫌だと思ったけど、
そんなこと言えないあたしは、
いいの?なんて、
わけのわからない返事をした。

車の中ではEXILEがかかっていた。
あたしこの歌好き〜。
そう言えば、俺も〜!と必ず言う。

くだらない会話をしてる。
沈黙もなんの気にもならない。
居心地が悪くない、そう思った。

優くんのよく行く店に、
あたしが行ってもいいのか?
と思った時にはすでに遅く、
到着してしまった。


ここに来て、
初めて本当のあなたを知ったね。