「学?
あたし幸せだった頃、
優しくてかっこいい学が大好きだった。
あたしが、
学を浮気させる男にしちゃったのかな?

出会った時の学が、今はどこにもいない。
今からあたしとやり直すんじゃなくて、
あたしよりも
好きになれる人に出会って、
その人を愛してあげて。

あたし達はもう無理なの。
終わったの。
壊れてしまったの。
あたしはもう好きだと思えない。
もう連絡するのもやめて?
前に進もうよ。お願いだから。」

どうにか納得してもらいたくて、
必死に語りかけた。

「俺、
久しぶりに凛にお願いされたや。
凛、本当にごめんね。悪いのは全部俺!

自分がアホすぎて返す言葉もない。

もう連絡しない。凛を諦める。
嫌な思いさせてごめんね。
別れよう。本当にすいませんでした。」


こうして、あたしと学は終わった。

長くて、辛くて苦しい思いをした、
2年間だったけど、
あなたに出会い、
恋をしていたあの頃のあたしは、
心から笑えてました。
幸せでした。

そう思えて終わったはずだったのに、
別れてから1年以上経っても、
あたしの心には、
シコリが残ったままでした。