車に戻るとまだ寝ている2人。

「凛ちゃん、これかけてな。」

そう言い、サングラスをあたしに渡す。

もお明るくなってきた空。
きっとあたしは泣いたから、
悲惨な顔をしているんだろう。

「ありがと。あたし顔大丈夫?」

そう言い、優くんを見つめてみる。

「ヤバい。」

そう言ったままこちらを向かない。

そんなヤバいのか。
え?ちょっと。何赤くなってんのよ。

優くんの顔が、
朝日に照らされたからなのか、
笑うのを我慢してるのか、
なんなのかわからないけど赤く見えた。

サングラスをかけ、
あたしは運転している優くんを見る。

耳が赤い。

え?照れてたの?
いや、そんなわけないか。

あんなにハッキリと、
自分の思いを言えるんだもん。
あたしに最低な女だって言ったんだから、こんなことで照れるわけないか。

読めない男だな〜なんて思ったっけ。


明るくなってお酒も抜けてから、
ちゃんと真っ直ぐ優くんを見た気がする。
あ、こんな顔してたんだ。みたいな。
同時に、
あ、この人モテるんだろうな。と思った。

そのルックスで心がキレイなんだもん。