「マジでごめん。
俺が付き合ってって言ったのは、
抱きしめたのは、、、って俺、ダメだな。
言い訳になっちゃう。
俺は凛ちゃんが思ってる男達と一緒?」

黙ることしか出来ないでいると、

「横瀬、優と言います。
彼女はいません。嘘は嫌いです。
裏切る事は絶対にしません。
友達になって下さい。お願いします。」

大きな声に驚き、優くんの方を見る。

「あたしは、、、。」

「友達でいいのでお願いします。」

ダメだ。何を言ってもダメだ。

「じゃあ、もう一回勝負しよ?」

あたしから出た言葉に驚く。
いや、あたしもビックリ。

友達になるだけなのに勝負って。
それほど友達にもなりたくなかった。
いや、
友達になったら
何かが変わっていきそうな気がして、
ただ怖かった。
あたしが、
あたしじゃなくなってしまいそう。

まあ、こんな提案したら嫌がるよね。
これで気付いてよ。
嫌な女だって言って怒ってよ。

友達にもなりたくないよ。