「今まで男の人に、あんなストレートに
言われた事なかったから、
驚いちゃって、泣いてごめんね。
驚いたと言うか、
図星だったからからなのか、
涙が止まらなくなっちゃった。
気を使わなくてもいいなんて、
初めて言ってもらえて嬉しかった。

あたしね?
過去に色々あって、
男の人が信じられなくて。
男の人に褒められるの好きじゃない。
何か裏があるんじゃないかと、
必ずそう勘ぐっちゃう。

好きって言われると苦しくなる。

その好きは本当なの?って、
好きさえ疑ってしまう。

優くん会ってすぐ、いや今も、
付き合ってってあたしに言ったよね?

冗談でもそういう事を、
軽々しく言う人好きじゃない。
見た目だけで判断されるのは、
もっと好きじゃない。

勝手なのはわかってるけど、
男の人みんな同じでしょ?

俺は違うから!そう言ったって、
2人きりになればみんな抱きしめたり、キスしたりするでしょ?

優くんの事何も知らないのに、
軽いって勝手に思っただけで、
嫌な態度とったのも悪いよね。
だからごめんね。


けど、別れても絶対に連絡はしないよ。」


男の人にこうやって言ったのは、
初めてでした。
お前軽いから嫌いって、
言葉を選びなら言ってしまった。
優くんは何も悪くない。
あたしが悪いのに完璧八つ当たり。
ごめんなさい。