乾杯したけど、
あたし達はかなり飲んだ後。
全く入っていかない。
そして眠い。かなり眠い。
これ以上飲んだら気持ち悪くなるな。
そう思った時、

「ねーみんな酒飽きた?
俺車で来てるからどっか行かねー?」

コーラを飲み干しながら言った。

「え?今から??」

3人が同じ事を言った。

そりゃそうだ。今の時刻午前2時。
あたしはもう眠くてたまらない。

結衣と剛くんの方を見ると、
2人とも楽しそうに話をしている。

あの2人はどんな思いで今いるのかな?

別れて悲しい思いをしたはずなのに、
今あんなに楽しそうに話してる。

思い出に出来てるから笑えるの?
あたしも元カレに会ったら、
あんな風に笑えるのかな。
いや、絶対に無理だ。

あの2人にしかわからない思い。

でも結衣は楽しそうに笑ってる。

結衣!今日はとことん付き合います!

「行こう〜!でもどこへ?」

3人は驚いた顔をしてあたしを見た。

「凛〜嘘でしょ?本当にいーの?」

「凛ちゃん半分寝てたのに大丈夫?」

結衣と剛くんは、帰る気だったの?
あたし変な気をつかったのかな?

なら、やっぱり帰るって言おうか!
そう思い、言おうとした瞬間、

「じゃあさ〜
ドライブしながら、海に行こう!
花火しよーぜ!」


「いいね〜!行こう〜!」

心とは反対の事を言うあたし。
なぜか乗り気風な事を言ってしまった。


この時なんでこんな事を言ったのか、
今でもわからない。
酔っ払ってたから?眠かったから?
結衣が剛くんともっと話したそうだと、
勝手に思ったからなのかな。
わからないけど、そう言って良かった。