あたし達は、
こんな終わりを迎えるなんて、
昨日までは思っていなかった。

昨日までは、
結婚に向かって歩いていた。

歩幅や早さは違ったけれど、
真っ直ぐ前だけを見て、歩いていた。

こんなにも、
呆気なく別れたあたしを、
あなたはどんな気持ちで見ていましたか?
泣く事もなく、嫌いだと言うあたしを、
どんな思いで聞いていましたか?

あたしは、
苦しくて悲しくて、切なかったよ。
けど、その感情よりも、
突き付けられた現実を簡単に信じ、
嫌いだと、二度と会わないと、
なんの感情も持たずに言っていました。

冷静を装いながらも、パニックでした。

言葉を選びながらも、
酷い言葉を投げつけていました。

本当は、
ものすごく傷付き、悲しんでました。