「優の気持ちはわかったよ。
けど、あたしの気持ちは変わらない。
あたしね?
愛されるって、こんなに温かくて、
幸せなんだと初めて知ったの。
優の愛は伝わってるよ。

付き合う前からたくさん愛をくれたよね。あたしは幸せだった。

優?死ぬとか言っちゃダメだよ。
そんな弱い男じゃないでしょ?

あたしがいなくても生きていける。
あたしだって優がいなくても大丈夫。

優と、結婚したかったよ。
あたしが早く式場決めてたら、
もっと早く、
同棲してたら良かったんだよね。
けどね?
今さら過去の事を悔やんでも遅いんだよ。あたしも優も。
今さら後悔したって遅いの。」


〜プルルル〜

携帯が鳴ってビクッとしてしまった。

あ。あたしの携帯だ。

バックから取り出し見ると、
また知らない番号。
高城さんだと思って、出るのを躊躇った。

もう電話してこないでと伝えたのに。

でも出なければ、
きっと何度も出るまでかかってくる。

あたしは優を見たまま電話に出た。