「凜、そんな事言わないで。
もう、絶対裏切らない。
今まで嘘は本当にないから。
別れるなんて言わないで。

なんでもするから。
何されてもいいから。離れないで。」

あたしの手を掴み、
下を向き声を震わせながら優が訴える。

「あたしだって、
言いたくてこんな事言ってるんじゃない。だから待ってって言ったじゃん。
今、どんなに優が謝っても許せないし、
酷くて汚い言葉を使って優を傷付ける。
優だから許せないの。
あたしに、
永遠の愛があると教えてくれたよね?
それはなんだったの?
浮気しても、何しても、
あたしだけが好きだと言う事?

あたしは?
何があっても許さなきゃダメって事?
そんなの永遠の愛じゃない。
やっぱり男は裏切るんだよ。
信じなきゃ良かった。」

泣いている優に淡々と話すあたし。
涙も出ないとは思わなかった。
そういえば、
あたしは冷たい女だったんだよね。
平気な顔して傷付ける事出来てたもんね。