〜プルルル〜

しつこいな!そう思いながら電話に出た。

「今はまだ話せない!
今、高城さんから電話きた。
話さなければ良かったよ。

もう何が本当なのかわからない。

優は裏切らないんじゃなかった?
あたし以外女に見れないんじゃなかった?もう過去なの?
どうしたらいいかわからない。
自分に好意があるの知ってて会ったの?
いや、今は聞きたくない。
もうタクシー来るから切るね。」


「凜俺は、、、」

優の声が聞こえたけど、電話を切った。
言い訳なんて聞きたくない。

そして、そのまま電源をおとした。

優はさっき話した時、
もう嘘はないって言ったから。

高城さんも全てあたしに言ったはず。

2人が言った事のうち、
いくつかは合っていたから、
正直に話していたはず。

優は、あたしにバレたくなくて、
嘘をついたかもしれない。
けど、
あたしが嘘が嫌いな事は知ってる。
高城さんからあたしに電話がくることも、わかっていたはず。

高城さんは、
あたし達が別れて欲しいから、
嘘をついたのかもしれない。
けど、優にバレたら、
付き合うどころか嫌われる。
そんなリスクがあるのに嘘をつく?

好きじゃないって言われたから、
もうどうでもよくなった?
いや、でも泣いてたし、
あたしから奪うとも言ってたよね。

落ち着け。

そう思った途端に涙が流れた。

今まで泣いていなかったのは、
現実を、
ちゃんと受け入れられてなかったからか。

優を信じたい。

けど、高城さんの言葉の方が、
重くあたしにのしかかる。