「無理なんかしてない!
なんでそんな風に思うの?
俺は凜を愛してる。
凜以外は本当にどうでもいい。
悪いのは俺。
嘘は言ってない。
携帯見てもいいよ?
嘘ついてないのわかるから。」
そう言って携帯をあたしに渡した。
「携帯なんて見たくもない。
優と高城さんのやりとりなんて、
見たくもないよ。
なんでそんな事言うの?
なんか、悲しいよ。
もうよくわからない。
嘘つかれた事は事実でしょ?
キスしたのも事実でしょ?
黙ってたのも事実でしょ?
あたしの為って。それはないでしょ。
言えなかったのはまだわかるよ。
バレなければ、嘘じゃないから。
嘘ついて騙してたって、
あたしにバレなければ何の問題もない。
だって傷付かないから。
けど、ここに来るまでの間に、
言わなきゃいけなかったよね?
会わなければいいな位に思ってた?
知っていればここには来なかった。
来なければ、
あんな事言われなくてすんだ。
せめて優から聞きたかった。」
あたしは、
携帯を見たり、
見られたりするのが大嫌い。
信じてないからする事でしょ?
見たっていい事なんてない。
よく優は、携帯見せて〜!と言ってきた。
その度に見せてたけど、
本当は信じてなかったんだよね。
あたしの言動に問題あるのかな?
なんて軽く考えて見せていた。
自分の潔白を証明する為に、
携帯を見ろと言う優に腹が立った。