「そっか。性格曲がってるんだね。
損してるよ絶対!
俺と付き合ってみない?
真っ直ぐな性格に直してあげるから。」

また真っ直ぐ見て、真剣な顔で言う。

「結構です。
初対面の人に、性格曲がってるなんて、
言われたくありません。
なんにも知らないのに、
付き合おうと言うあなたはなんですか?

ナンパなら他いってもらえます?

結衣の知り合いだからと思い、
聞いてますが、話したくもありません。」

ムカついたあたしは、
作り笑顔を忘れて淡々と言い返した。

「知ってるよ。凛ちゃんの事。
なんにも知らないわけじゃないよ。」

意味がわからず返す言葉もない。