「凜待って!」

そう言いあたしの手を掴んだ。

「触らないで!
来ないで!どっか行って!」

今まで出した事もない大きな声に、
自分でも驚いた。

「待って。話聞いてよ。」

「今まで黙ってたくせに?」

そう言って睨むあたしを、
悲しい顔をして優は見ていた。

「西山さん!
優くんいらないなら、
あたしもらってもいいですか?」

「は?だから俺は凜が、、、」

「良ければどうぞ!」

この女はなんなの?
結婚式場で働いてるんだよね?
こんなに騒いでるあたし達に、
便乗してるけどいいの?
あ、先に騒ぎ出したのは、この人と優か。

職場でこんな言うって事は、
本当に好きって事?

いや、そんな事はどうでもいい。

2人は何があったの?
どこで知り合ったの?