「やっぱりここがいいな〜。
チャペルが良すぎるよね!」

念願の結婚式場は想像以上に良くて、
優の手を握りながら興奮してしまった。

「凜ここそんなに気に入った?
ここにする?」

はしゃぐあたしの頭を撫でながら、
優は優しく笑っていた。

「うん!
優が嫌じゃなかったらここがいいな!」


「ここにしよ!
凜がそんな顔したのここだけだし!」


そう言った時、優が大きく息を吐いた。

「え?ため息ついた?」笑うあたしに、

「緊張しただけ。」そう笑った。


「ここに知り合いいるの?」

今さら気になって聞いてみた。

「そうなんだよね!
凜ごめんね。本当にごめん。」

「ん?何が?どーした?」

謝る意味がわからず優の方を見たけど、
下を向いていた。