「凛ちゃん!
付き合った記念になにが欲しい?」

「もうこれ貰ったからいらないよ?」

「ダメ!それは俺の自己満!」

優くんがそう言い拗ねる。

「じゃあ、お揃いのものにしよ?」

グラスとかマグカップと思い言ったのに、

「よし!ペアリング買いに行こう!」

そう言い立ち上がった。

「優くん大丈夫!
ずっと優くんと一緒にいるよ。」

そう言って優くんの手を握る。

「俺ダセェね。焦りすぎたごめん。」

俺のものだよ!
そう言われてるかの様に、
熱く激しいキスをしてきた。

不安なんだよね。

本当に付き合ってるのか。
あたしの心が変わらないか。
離れていかないか。

不安だから、
あたしの首筋を激しく吸うんだよね。

「優くん好きだよ。離れないからね。」

そう言うと、
捨てられている子犬の様な顔をして、
こっちを見て笑った。
そしてそのままあたしを求めた。

もっともっと、と優くんは求める。

大丈夫。ここにいるよ。

そう思いながら、優くんに溺れていった。

本当に好き?
そう聞く優くんが愛おしく感じた。

幸せだと言って、
はにかみながら笑う優くんが愛しかった。

あたしは優くんを愛そう。
不安がなくなる様に、好きだと言おう。
優くんを離したくないから。

この日から、
あたしは優くんと毎日会った。
仕事が終わるとお互いの家に行き、
休みの日はどこかへ出掛けた。