付き合うと決め愛をぶつけ合った日、
起きたら夕方だった。

「凛ちゃんおはよ!やべ〜超〜幸せ〜。」

そう言いながら抱きしめてくる優くんに、少し照れながらもおはようと言った。

「あ!今からお星さまあげる!」

そう言いながらリビングに行き、
何かを持って帰ってきた。

はい。どうぞ。
と笑顔で細長い箱を差し出してきた。

え?

寝起きで頭が働かないあたしは、
その箱を受け取ったまま固まっている。

早く開けて!と催促されてから、
その箱をそーっと開けた。

「俺ね?
いつか凛ちゃんに想いが届くと信じて、
これ買っちゃったんだ!
凛ちゃんぽいでしょ?」

中に入っていたのは、
星のついたネックレスだった。
しかもピカピカ光る石がついている。

「え?いいの?」

ありがとうさえ言えない位驚くあたしに、貸してと言い、首にそっとつけてくれた。

「凛ちゃんと付き合ってもないのに、
これを買った俺かなり気持ち悪いよね。」

そう言う優くんに抱きつき、

「ありがとう。嬉しい。」

そう言って強く抱きしめた。

こんなにあたしの事を、
思ってくれていた事が嬉しかった。

もし付き合わなかったらこれどーしたの?と抱きしめながら聞くあたしに、
捨てたよ。と笑いながら言った。

なんだろ。
胸の奥がギュゥーと痛いけど温かい感じ。涙が出そうになるこの感じ。