「凛ちゃん、俺は嬉しい。
好きじゃなくただの情だとしても、
俺を男だと思ってくれてるって事でしょ?
この間より、想ってくれてるんでしょ?
嫌いじゃないって事でしょ?
俺に触られて嫌だとも思わない?
俺と付き合ってくれる?」
「嫌いじゃない。情でもないと思う。
けど、わからないの。
触れられて嫌じゃないのは、
好きって事なの?
優くんに触れたいと思うのは、
好きだからなの?
あんなに嫌だった言葉、
愛してる
って言われても、
嫌な気持ちにならないのは、
優くんだからだと思う。
優くんと付き合っていいのかな?
あたし絶対に傷付けちゃうよ。
優くんが想っていたあたしとは違いすぎて嫌いになるかもしれないよ?
もっと知ってからのほうが、、、。」
あたしが言い終わる前に、
今度はそっと抱きしめた。
自分が何を言ってるのか、
途中からわからなくなった。
好きかを本人に聞くなんて。
ただ嘘はなく、正直に気持ちを伝えた。
初めてこんなに素直に伝えた気がする。
高校生の頃のあたしより、素直だった。