あたしは優くんがいなくなった隙に、
ソファーから立ち窓から空をみる。
あたしの今の気持ちはどうなってるの?
優くんといて楽しいし嫌な気分じゃない。
でも廉の時もそうだった。
楽しいのに、
抱き寄せられてもドキドキしなくて、
悲しくなった。
好きだと言われると、苦しくなった。
なのに、
あたしは廉をずっと苦しめていた。
好きじゃないのに、付き合って傷付けた。
優くんは、本当に幸せ?
いや、絶対に違うよね。
高校生の頃、
友達になってたら何か違ったかな?
2年前からあたしが歩いてるのを見て、
どんな気持ちだった?
彼女がいるのに好きになれなかった。
悲しかったよね。
こんな真っ直ぐなのにね。
あたしは優くんの事、どう思ってるの?
あたしの本当の気持ちはどこ?
恋って何?
好きってどんな感じだったっけ?
そう思っていると、優くんが戻ってきた。
「どーしたの?」そう言う優くんに、
「お願いがある。」そうあたしは言った。