ご飯を食べてると、
また何人かの女の子に声をかけらる。

その度手を止め笑顔を作る。
いい加減疲れてしまう。

「ねえ?女友達いないんじゃなかった?
この間も今日も、
かなり声かけられてない?
騙したのか。
もう笑顔作るの
疲れちゃったんですけど。」

本当に何人に声掛けられるの?
そう思い嫌味を言う。
ヤキモチなわけない。よね?


「友達じゃないよ。知り合いってだけ。

笑わなくていいよ?
声掛けてくんなウゼーって顔してて?」

「あはは!そりゃ無理だ。
何度声かけられても笑顔で会釈します。
引きつってたら合図して!」

「ずっと引きつってます!」
そう言ってあたしの眉間を指差した。

「マジで?!
別に嫌なわけじゃないのに。」

そう言いながら眉間をのばし笑った。

「無理しなくていいからね?
させてるのは俺なんだけど。
でさ?
無理って言われるの覚悟で言うけど、
プリクラ撮りに行きたい。」

「え?」

そう言った後、自分の眉間を隠した。

「変な意味じゃなく、
月曜来ても俺らの物って、
当たり前だけど、なんもねーじゃん?」

だって付き合ってないからね。

「そうだね。
じゃあゲーセン行ってから、
優くんの家に行こう!」

「え?家に来るの?嬉しいけど汚いよ。」

「いーの。場所確認するだけだから。」

自分の発言に驚きながらも、
初めて行ったってバレない為には、
行かなきゃならないと言い聞かせた。

あれ?あたし月曜行く気でいる?

優くんといたいって思ってる?

いや、違う。演技だよこれは。


そのまま店を後にしゲーセンへ向かった。