「久しぶり〜!元気だった?
今日はごめんね。ありがとう!」
外に出るともう車は止まっていて、
急いで乗るあたしに優くんが言った。
「久しぶり!お願いしまーす。」
「凛ちゃんまた可愛くなった?」
はいはいと流しながら、
あたし達はまたあのお店へ向かった。
「ねえ?お店行ったらどうしたらいい?
」
「彼女じゃないって言ってもいいよ!
でも俺が好きなのは、
凛ちゃんだってみんなわかってるから。」
「今さら嘘でしたー!なんて言えないよ。だから彼女で行く。
変な事言わないでね?」
「言いません!
じゃあ彼女でお願いします。」
なんとなくぎこちない2人。
まだ一度も優くんを見てない。
あの時の自分を思い出し恥ずかしくなる。
いや、恥ずかしがってる場合じゃない。
運転している優くんを見る。
「あれ?かっこよくなった?」
さっき言われた事を、
そのまま今さら言い返してみた。
「え?マジ?なに?」
何故か本気にとったらしい。
「さっき言われたお返しだよ。」
冷めた感じで言うあたしを見て笑う。
「騙された。嬉しかったのに。」
「大丈夫!優くんはかっこいいよ。
一般的に見てね!」
「その喜ばせといて落とす感じ、
やめてもらえる?
喜んだ俺がかわいそう。」
「あたし捻くれてるから仕方ない。
本心を読み取って。」
「俺、捻くれてないから、
読み取り方間違えちゃうかも。
今のも、
俺の事かっこよくて好きって事でしょ?」
「あ、うん。そうだね。幸せだね。」
心のこもってない返事に笑う。
つられてあたしも笑っていた。
結衣といる感じに本当に似てる。
何気ない事で笑い、居心地がいい。
たった二ヶ月で何が変わったと言うの?
あれから一度も会ってないのに。
あたしの心よ!!
あたしにそっと教えて下さい。