「俺、本当に幸せだったから。
嫌な気持ちになんてなってないから。

俺は、、、
凛ちゃんが大好きだよ?
本当に大好きなんだよ。
それだけはわかって。
けど、
好きになって貰えるまで、
俺はもう好きだとか言わない。
困った顔させないから。
嫌な事言わせないから。
嫌な行動させないから。
だからメールしてね?
俺は毎日するからね。」

なんなのこの人は。
こんな時でもあたしを気遣い、
優しい言葉をくれるの?
嫌な思いしてるでしょ?
あたしの汚い心でもわかるんだから、
あなたは絶対に傷ついているでしょ?
なのに、
なんでそんな優しい言葉を言えるの?

「優くん。あたしね?
優くんに抱かれて、強い思いがわかった。
恋や愛がなんなのかわからなかったけど、優くんから伝わってきた。
ありがとう。
酷い事したのに、
優しい言葉しか言わない優くんが苦しい。
本当にごめんね。」

そう言ってあたしは車を降り、
足早にマンションに入った。

あたし優くんと向き合ってみよう。

今まで向き合ってなんかなかった。
振りをしてただけだった。
ただ向き合ったって言ってただけだった。
何にも優くんを見てなかった。
嫌われたいしか思ってなかったから。

ごめんなさい。
よろしくお願いします。

そうは言えなかったけど、
部屋に戻り1人そう思った。