あの後、あたし達は殆んど喋る事なく、
服を着て帰ろうと車に乗った。

今頃になって恥ずかしくなってきた。
何してるんだろ。
虚しくなり優くんを見る事が出来ない。

きっと優くんはあたしより虚しいよね。
いや、悲しいか。
でもね?

優しくて温かくて、
好きだって伝わってきたのは本当だよ。

実際あたしは、
愛や恋なんてなんなのかわからない。
けどね?
あなたと一つになって、
初めてこんなに思ってくれてるんだと、
わかったんだよ。

こんな顔をさせてるのは、あたし。
けど、そんな顔にも欲情した。

ああ。あたし最低だ。

考えれば考える程、虚しくなる。
自分が怖くなる。
汚ない自分が嫌になり、
大きなため息しか出ない。