この日、あたしはあなたと一つになった。

好きじゃないのに、愛されてると感じた。

優しく触れるあなたの手が、
目を見ながら愛してると言うあなたが、
好きなんじゃないかと錯覚した。

自分を見失いそうになった。

気持ち良いからとかじゃなく、
心が満たされた感じに陥った。

愛されてると思った自分が怖くなった。

愛ってなんなのか、
わからなかったはずなのに。


あなたをあたしみたいにしたくない。

あたし色になんか染まらないで。

そう思い、
あたしはメールをすると言った。
マメではないからと前置きをして。

このままあたしを忘れる事よりも、
あたしをどんどん嫌いになってと願った。