「あたし最低だよ?
付き合うつもりないよ?
優くんを汚してしまうよ?
一緒にいたらきっと嫌いになるよ?

それでもいいの?
良くないでしょ?
優くんの真っ直ぐな気持ちや、
キレイな心を汚したくないよ。」

抱きついている優くんの頭を、
優しく撫でながら訴えた。
小さな子に言う事を聞かす様に。

「俺はそれでいい。
凛ちゃん色に染まっていい。」

そう言ってあたしから離れた。

離れた優くんを抱き寄せてキスをした。

「またこうやって傷付けるよ?」

「傷付かない。嬉しいだけ。」

そう言って優しくキスをし、
そっと離れた。

この日から付き合うまで、
あたしは優くんと二度としなかった。
キスも一度もしなかったね。