『いらっしゃい。入って』

『え?怒ってないの?』

『何で怒るの?』

『え、だって・・・』

『急いで来てくれたんでしょ。美憂、見てたら分かるよ。それで怒る事は出来ないよ』と修二はいつもの笑顔を見せ、美憂の頭を優しく撫でた。

『ありがとう、修二は優しいね』

『そう?普通じゃない?てか、俺は美憂だから優しくするんだケド?』

『え・・・』

少し顔を赤くし、うつ向く美憂を愛しいと、抱きしめたいとさえ思った。

『まぁ、取り敢えず先に風呂に入って来な』
修二は美憂にTシャツとジャージを渡し、

『ごめん、こんなんしかないケド、美憂は小柄だから少し、大きいかも』

『ううん、イイよ。ありがとう』

美憂は、そう言うと浴室に向かった。