10年前の姫華凛
今、私は男の人に押さえられている。
何にも出来ないのか、と思った。
回りを見れば血、血、血・・・。
ヒサが泣いている。
私の大好きな妹。
目の前にいる人が投げ飛ばされた。
よく一緒にいた人に。
すると、
パンッ
あまりにも耳に響いた。
すると、目の前にいる大好きな人が倒れた。
紅いモノが掛かった。
「こめん、なさ・・・ぃ・・・。」
ギリギリで聞こえた。
大好きだった人が美雪、と言った。
すると、同い年位の女の子が入ってきた。
「姫華凛ちゃん、どこ?」
私の名前を呼んだ。
「ここ、です。」
こんなになっているけど、冷静で。
何かが可笑しくなっていた。