昼休み。

早めに、食事を済ませた僕は目をつぶり、

机の上にうずくまった。




「アルテミア!」

僕は、広い草原に立っていた。

カードを見ると、百ポイントだけ残っている。

それに、僕のレベルが…

11になっていた。

「え!?」

びっくりした僕に、

「当たり前でしょ。何匹か、倒したんだから」

だるそうな声で、アルテミアが言った。

「ぼ、僕は、戦ってないよ」

「あんたの体、なんだから〜あたしが倒しても、レベルは上がる」

僕は、カードをマジマジと見た。

どうしてか…気持ちが高ぶった。

「それより、あんた。属性は、火…魔術師なんだ」

カードの右下に、表示されていた。

「まあ〜体力なさそうだし。戦士は、無理よね」

「魔術師…」

僕は少し嬉しくて、なんだか照れた。

「それより、あんた。さっき、あたしを呼ばなかった?何か用なの?」

「あっ!それは…」

僕が、口を開こうとしたとき、

突然、目の前の地面が盛り上がり、

土の中から、巨大なミミズが出現した。

僕は怯えながらも、構えた。

「モード・チェンジ」

だけど、

「ちょうどいいわ!あんたがやりなさい」

アルテミアは、変わることを拒否した。