動きやすさを追求したミニスカートからの生足が、

色気よりもしなやかさを強調していた。

リオは、男を見下ろした。

すぐに答えない男にさらにイラッと来たリオは、男の頭を踏みつけた。

「貴様!あたしをなめてるのか?」

力を込め、床に押し付けようとするリオは、

妙な力を足元から感じた。

「!?」

リオは眉を寄せ、足に力を入れたが、

男は簡単に顔を上げた。

そして、にやけた顔で、リオを見上げた。


「ご報告は…」

顔を上げた男の視線が、リオのスカートの中を見つめていた。

「貴様!」

体重を乗せ、再び床に押し付けようとしたが、

リオは男の首の力だけで、足を弾かれた。


バランスを失ったリオは、尻餅をついた。

すると、男はリオにタックルをして、

床に寝かすと、上から覆い被さった。

「へえへえ…」

男は犬のように、口で激しく呼吸すると、涎を流した。

「貴様!」

抵抗しょうとするリオの手にある乙女ケースを手を払うと、男は馬乗りになった。

「報告は…報告は…」

男は、明らかに興奮していた。

「ク、クソ!」

リオは、弾かれ床に転がる乙女ケースに手を伸ばしたが、

凄まじい力で全身を押さえつけられ、動けない。



「はははあ〜」

荒くなる息。

目の前に近づく男の興奮した顔に、

リオの中の女が、恐怖した。

「いや…」

小さく呟くように、口から出た言葉に、男はさらに興奮しだした。

「お、お、お、俺は…あんたとやりたいで〜す!」

甲高い声で叫んだ後、男は口で、リオの胸辺りの生地を噛み破ろうとした。




「ぐぎゃ!」

蛙が潰れたような声がしたと思ったら、

男は一瞬でリオから離れ、床に転がっていた。


「理香子!」

倒れたリオの横に、理香子が立っていた。

蹴りの体勢で突きだした足が、男を蹴り飛ばしたのだ。

「ぐぐぐう」

すぐに立ち上がった男の鼻はつぶれており、

顔にめり込んでいた。