高校生活も3年目になる、
4月のある日の放課後。
私立の進学校に通う私には
きっと受験一色の年。
「彼氏欲しいな〜」
隣でそんなことを言っているのは、
北原 紗季(きたはら さき)。
「私は大学入ってからでいいかな。」
「んー、、言われてみればそうかも 笑」
早く大学行きたいな。
高校は勉強ばっかでバイトも禁止、
恋だってしてない。
やりたいことがいっぱいだ。
だから、
今は勉強頑張らないと。
「バスの時間もうすぐだから帰るね
優、また明日ー!」
「うん、じゃあね」
紗季と別れて、私は駅に向かう。
彼氏と一緒に帰るのとか、
中学の時は憧れてたな・・・。
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