そして、市加瀬君に連れてきてもらったのは、あまり目立たない路地の方に、こじんまりとある小さなカフェだった。 中に入ってみると、すごく落ち着いた雰囲気があって、すぐに気に入った。 「すごい!ちょーかわいい!こんなとこあったんだ!」 「なに?お前ここに住んでんのにわかんなかったの?」 バカにしたように言ってきたから、ついカッとなってしまった。