次の日の学校。

香里奈は、里緒菜に昨日のことを話そうと、急いで、教室に飛び込んだ。

「里緒菜!」

「速水さん、おはよう!」

声が被った。

それも、向こうの方が、声が大きい。

香里奈は恐る恐る…声のした方を、見た。

満面の笑顔で、昨日の男の子がいた…。



「同じクラス…?」

香里奈の顔が、引きつった。