「何!?」

香里奈は思わず、手紙を受け取ったけど、まだ理解していない。

あまりにも、突然過ぎて。

男の子は、赤くなりながらも、ずっと笑顔だ。

「返事は、今すぐでなくて、いいです。学校で、会った時に…いつでもいいから」

男の子は深々と、頭を下げる。

「じゃあ…失礼します。おやすみなさい」

一方的に、話し終わると、夜道を帰っていく男の子を、

呆然と、香里奈は見送った。



「誰…?」

香里奈は、手紙に視線を移し、首を捻った。