隙間風で窓がガタガタとなる



突然、生徒会長は顔を緩めた。



「なーんてね?」



そう言って私の頭を軽く撫で、少し体を離した




え…え?ええ?




しばらくして会長は何かを思い出したように、パッと顔を上げた


「あ、まだ自己紹介してなかったね。……知ってるかもしれないけど。


僕は、羽柴 涼。涼くんって呼んでね?」



少し茶色っぽい柔らかそうな髪を揺らして笑った