放課後、教室に珍しく人がいる…



「だーかーらー。」



「わかってます!今やろうとしたんです!!」



夕日が入りオレンジ色に教室を染める




私は強面の数学の教師と2人っきりで補修中。



「お前は猿かっ!」



私の理解力に呆れながら先生は、頭を掻いた




数学は苦手ではないが、最近どうもサボリ過ぎたらしい…




5時を過ぎ太陽が沈みはじめると教室は少しずつ暗くなっていく




…疲れた…帰りたい。




今度樹先輩に教えてもらおっかな…?




先生が窓の外を見て、かなり時間が経ったことに気がついた



「…もういいだろ。これ宿題な。」




私は目の前に突き出された宿題を苦笑いしながら、ばしっと受け取った。