ばっと物陰から飛び出す




それを見て先輩は、安堵した顔をした






風が急に強くなり私の髪の毛が舞う。




私は慌てて髪の毛を抑えた




突然、ふわっと樹先輩の匂いが私を包み込む




ビックリして上を向くとそこには先輩の顔があった




…セーター?




私の体に巻きついた先輩の紺のセーター



ほのかに先輩の温もりが残っている…


…いい匂いする




私のほっぺに先輩の手が触れた




「…楓ほっぺ冷たいよ。何時間外にいたの…?早く中に入ろう。」




私は嬉しくなりつい、笑ってしまった。



「…はい!」