少し気になり、私は給水タンクのそばまで寄ってみた
「せーんぱい。」
パッとタンクの後ろから現れたのは青い(紺色っぽい)ネクタイをした男子だった
っ!!
驚いて思わず声が漏れる
この人顔見たことある…たしか、この学校の理事長の息子……伊代竜!
「先輩が、麒麟だったとはねぇ。」
少しずつ距離が近くなる
「…?なんのこと?」
「とぼけても無駄だよ。角㟨から聞いたから…」
伊代がニッコリと笑う
あ、この顔見覚えある気がする…
でも今は先輩と合流しないと…
楓は首を、かしげるような仕草をした
「かくたんって??」