「あの、わざわざ呼びたしてすいません。」




「…いいえ。」





…お弁当食べる時間あるかな?




そんな呑気な事を考え時間が過ぎるのを待っていた



「あの、……」



メガネ君は口を開けると直ぐに閉じてしまった




しばらく沈黙が続く




冷たくなった風が私の頬を刺し、屋上のフェンスがギシギシと悲鳴をあげる





もうだめだ…お腹すいた!




男子が口を開く




「…あのあのあのあの…!」



「付き合ってください!」





一瞬風が止まった




ん?




「…え?どこにですか?」




男子は、赤い顔をさらに赤くした




「か、楓さんと……すみませんでした!」


男子は、顔を真っ赤にしながら猛ダッシュで階段を下りてった