楓は、さっきまでの授業のことを忘れてすっかり上機嫌になった 「佐岡さん呼ばれてるよ。」 お弁当まだなのに… クラスの男子に言われ、とぼとぼ廊下に出る。 「あ、あの…すいません…か、楓さん!」 廊下にでて直ぐ声をかけられる そこにいた見知らぬ男子は赤いネクタイをつけていた んー。いかにも真面目でガリ勉って感じ… もしかして嫌味いいに来たのか? 男子はほのかに赤面していた。 「あの、屋上に来てくれませんか?」