「はぁぁ…」


樹は一気に息を吐いた


「ごめん、もっと早くに来てればよかった。怖い思いさせてごめん。」



樹は楓の頭をふわっと撫でる



「大丈夫です。ちょっと驚いただけですよ。」



麒麟って言われたときは怖かったけど…いろんな意味で…



「そっか、あいつには、念を押しとくから。」




樹は壁にトンっともたりかかる



…山本くん先輩のこと呼び捨てしてたけど




「山本くんと知り合いなんですか?」



先輩は苦笑いをした




「……腐れ、縁…かな?

そういえば!楓、また授業さぼってたんでしょ。」




「え?なんのことやら。」




その先輩に後怒られたのは言うまでもない