バシッという音で目の前にあった美しい顔が一瞬歪む 「いってぇ!」 山本さんの後ろで誰かが分厚い教科書を 持っている 「おい、楓からその手を離せ。」 あ、この声… 「げっ樹…」 樹は分厚い教科書で軽く光平を殴る 「痛い痛いっ!!わかったわかった!」 そういって光平は楓からパッと離れた 「楓ちゃん大丈夫?何もされてない!?」 先輩は私の顔を覗き込んだ