…え?どういうこと?


私の背中に冷や汗が流れる



だからさぁ。と壁にもたれかかる



「きみは何なの?」



ドクンと心臓が飛び跳ねた



なんて、言えばいいのかな…

まさか、麒麟…なんてわかるわけないし


「…麒麟」


光平が呟きニヤリと笑った


「ふーん。立ち話もなんだし早く入ろ?…それに」



それに…?


「お互い人に聞かれたくないっしょ?」



そう言って彼は私の手を引いて図書室の中に入って行った