失恋。
とでも言うのかなこれ。

加奈は毎日楽しそうに
透の話をする。

正直、加奈は
私が透のことを好きってことには
気づいてたと思う。

でも、先手必勝ってなわけ。

諦める。そう言い聞かせながら
いつものように授業を受けた。

その日の帰り道。
ポキポキ!
私のLINEの着信音がなった。

あー、お母さんだな…
そう思って開いてみると

SyuN。って名前がでてきた。

しゅん…?
見覚えないな。

そう思い、既読をつける。

【ねぇ】

それだけ書いてあった。

ねぇって…
用事は?

私はすぐに返事をした。

【ん?なんでしょうか。】

少し素っ気なかったかな?
すぐ既読がついたので
返信を待つ。