私・・何も力になってあげれなくてごめんね・・。

この話はちょっと後のお話・・。

「なに、ぼぉ-っとしてんのよ?」
優は私の顔をのぞいた。

「えっ!?してたあ?」
私はぱっと我に返った。

「ぅん!か-なり!」

「気のせえだって♪」

私は、優より少し先を歩いた。

「ねえ!美香っ!!!」

「なぁに-?」

私は立ち止まり後ろを振り向いた・・。

え?

そこには、真剣な顔をした優がいた。

どうしたの?

いつもの優の顔じゃない・・。

「優?」
私は、2、3歩・・。

戻った・・。

「・・・美香・・」

どきどきどき・・。

すっごい心臓うるさい・・・。

呼吸すら忘れた・・。

「やっぱ何でもな-いっ!!!」
優は、急に笑った。

え???

「どゆこと?」

「ちょっとイタズラしただ-け♪」
今度は優が前を歩いた・・。

イタズラ?

優はそんな仔じゃない・・。

しかも、今の顔は真剣だった。

「本当に何にもないの??」

「ん?ないってえ!」

「・・・」

私が黙っていると・・。

「あ、私こっちだから」

そこは、いつもの解散地点だった・・。

「ぅん・・・」

「じゃぁ-ね!!」

優は、小走りで去っていった

私も胸のモヤモヤがとれなかった・・。