もう春が訪れた4月。

私は胸を躍らせていた。


「美香ァ!!」

下から大きな声を出すのは、お母さんだった。

「何ィ??」

「初日から遅刻しちゃぅわょー!!」

私は慌てて下へ降りた。


「まぁ!何その格好」

「ぇ?大丈夫だょ♪」

私は明るい髪の色をふあふあ巻いて、ミニスカに白いセーターに
ピンクのリボンに身を包んだ。

そして新しいローファーを踏んでドアを開けた。
そこには、小鳥のさえずりと暖かい春の日差しがあった。


私は佐藤美香。今日から高校生。
チビでバカで天然。キレイより
可愛いが当てはまる清楚ギャルだ。

すると・・・

「みーかぁ」
私の名前を呼ぶのは優だった。
「ゆーぅ♪ぉはよ」
「ぉはっ」

川村 優 私の中学の時からの友達。
身長は高くて、スラッとしててキレイ。

しっかりしてるんだ。

「同じクラスがぃぃね」
「そーだねぇ」

私たちはそんな話をして、掲示板を見に行った。

「ぅ~見えないよぅ」
私は必死に背伸びした。
「ははぁ!私見るよ」
優はクスっと笑って、クラスを見た。

「どぅどぅ?」

「あー離れたぁ」

「えぇ~私優しかぃなぃのにィ」
私は不安になった。
ここは私立だから。


「大丈夫だって♪」
優はそう言って笑った。
優らしぃや。

「うん」
「じゃぁ!私5組だからぁ」
「ばぃばーぃ」

私は2組のドアの前にたった。

ふぅと深呼吸をした。

そして心の中で1年間よろしくね。ってつぶやいてドアを開けた。

そこには知らない人ばかりで戸惑った。