「なんだ!?今の光は!!!」
書斎で仕事をしていたカイールの部屋にまで目映いばかりの光が入ってきた。
光りというものではない。目が開けていられないほどの強い光。
「いったい何があった?!襲撃か!?」
扉の外で待機している騎士に問いただした。
城中パニックなのか慌ただしく走り回る足音や怒声が響きわたっていた。
「いえ!奇襲ではありません!今確認中ですが北の塔でいきなり光ったとか…」
知りつぼみになっていく騎士の言葉にカイールは冷静でいられなくなった。
「おい、詳しく話せ」
いつも穏やかなカイールの雰囲気が一転して、殺気を放ちはじめたことに騎士はあわてた。
「申し訳ございません。それ以上の事は…今調査中でして…」
「もういい、私がじかに行こう。ついてこい」