「オレっちいつでもチョー真面目!!

ほんっとごめん。

じゃあ、また学校で」



一方的に切られた電話。



いつも通りだったけど、何か歯切れの悪さに違和感を感じていた。



翌日、学校に行くといつも通り女とイチャイチャしてる光がいた。



「おはよ~大翔」



手を振って上機嫌な光に、心配して損したと俺の眉根が自然と寄る。



「お前、昨日ふんすい広場の近くにいただろ」



「へ? ふんすい広場~?

そんなとこ行ってないけど」



女たちの肩に腕を回して、デレデレしていた光は微かに目を泳がせる。



じっと見ていた俺は、その微かな動きを見逃さなかった。



何かあるとは思ってたけど、本人が話したがらないことを、無理矢理に聞き出すことはできない。



しばらく見つめていたけど「人違いなら……」と言い残して、自分の席についた。