ペットショップのあとは、大きな噴水がある公園に移動する。



ベンチに座ると、買ってきたクレープを2人で食べる。



「ん~!! おいひぃっ」



頬を膨らませてクレープを頬張るまりやは、本当に幸せそうな顔をする。



いっつも美味そうに食べるんだよな。



この顔見てると、こっちまでいつも幸せな気持ちにしてくれる。



「美味い?」



聞かなくても、まりやの顔を見ればわかってるけど、つい聞きたくなるような顔をする。



「うん、すっごい美味しい」



「じゃ、交換で一口ずつ食べようか」



「えっ、いいの?」



聞いてるわりに、すっげぇ嬉しそうなんだけど。



目を輝かせて油断してるまりやの手に握られてるクレープを、バクリと一口食べる。



「ん。美味いな、これ」