俺に気付かれないように泣くなんて、ほんと我慢しすぎだろ。



しばらくは見納めになるまりやの寝顔を目に焼き付けておこうと見つめる。



いつか一緒に住める時がきたその時は



ちゃんとお前に伝えるから。



その時、まりやは俺の隣で笑ってくれるかな。



可愛い寝顔を見ながら、俺も静かに目を閉じる。



その日は、今まででいちばん幸せな夢を見た。